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2020年度 研究シーズ

マイクロプレートリーダーを用いた多サンプル同時光合成測定装置

基礎生物学研究所・准教授 高橋 俊一

研究キーワード

光合成 , マイクロプレート , 蛍光酸素センサー , チャンバー , 酸素

研究概要

光合成活性は光依存の酸素発生速度もしくは二酸化炭素吸収速度で測定することができますが、既存の光合成活性測定装置では一測定で一サンプルの光合成活性しか取得できません。一測定には少なくとも30分はかかるため、サンプルが多い場合、測定には多大な時間がかかります。この問題を解決するために、マイクロプレートリーダーと蛍光酸素センサーを利用して、一測定で24サンプルの光合成活性測定が行える装置を開発しました。この装置を使うと、従来の一測定と同等の時間(30分程度)で24サンプルの光合成活性測定が可能となります。

想定される応用先・連携先

本装置によって従来の方法では難しかった光合成活性の高い(もしくは低い)植物体(形質転換体や変異体)のスクリーニングが容易となります。そのため、基礎や応用の研究分野での利用が想定されます。大学や研究所の研究機関や、有用植物(遺伝子)の単離を進める企業での利用が見込まれます。

アピールポイント

光合成活性の測定には時間がかかるというのがこれまでの常識でした。しかし、本光合成測定装置(マイクロプレートリーダーを用いた多サンプル同時光合成測定装置)の誕生により、この常識が変わると考えています。この装置では、一測定で24サンプルの光合成活性測定が行えます。また、その数を数倍にすることも容易です。そのため、光合成活性を指標にした有用植物体の選別(スクリーニング)を短時間で大量に行うことが可能になります。

関連する特許出願番号・特許番号

出願番号:特願2019-026320
国際出願番号:PCT/JP2020/006028
発明の名称:測定装置

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